「HEADS UP!」とは | ご挨拶 | ストーリー | 見どころ
ミュージカル「HEADS UP!」とは
Introduction



舞台本番当日 姿を現さないヒロイン女優に、
我儘放題の主演俳優。
無茶を通す演出家、到底足りない製作予算…
とどめは開幕数時間前だというのに舞台セットが到着していない!?
“舞台監督”デビュー作は問題山積!
果たして幕は無事に開けられるのか…!?


本作は、普段表舞台に登場することのないバックステージで働く舞台スタッフが、希望や夢、時には日ごろのうっぷんを音楽にのせて綴る新作オリジナルミュージカルです。

数多あるいわゆる“バックステージもの”には珍しく、本作は二人の「舞台監督」を中心に描きます。舞台上では、大道具のセット組みから始まり、照明、音響、衣裳、制作、小道具、そして演出部、と各セクションのスタッフが本番に向かっていく姿を余すところなくご覧いただける、一風変わった物語です。客席から観ているだけでは到底想像のつかない舞台制作のスタッフワーク、舞台を支え、愛する人々にスポットをあてた群像劇を本格的ミュージカルで描きます。

*舞台監督とは*
演出家が描く作品のイメージを実際に舞台上に具現化するための総指揮官、総責任者。本番数日前にスタッフが劇場に入ると、仕込み・本番・すべての撤収が終わるまで、安全管理、全体のスケジュール管理、各裏方の部門の調整…等々といった任務があり、多方面にわたる知識となにより忍耐力を必要とする仕事。
ご挨拶
Greeting
私はもう10年以上も前からずっと、事あるごとに演劇仲間を捕まえては、今回のお芝居の構想を熱く語ってきました。しかし誰に話してもその反応はいまいちでした。バックステージものは珍しくはない。それに裏方さんを主役にし、一般の人が見たこともない「“仕込み”と“バラシ”を描く」というのは、しかもそれをミュージカルで!果たしてそんなもの面白いのか。誰にも理解してもらえなかったのです。でも私には自信がありました。

芝居が始まる前と終わってから、決して普段は見られない陰の苦労。でもその陰のスタッフの力がなければ私たちは何もできません。それは演劇の世界だけではなく、すべてのあらゆる仕事において言えること。なのに我々はその苦労に感謝の気持ちを忘れがちです。光あるところには必ず陰の力がある。見えるものは必ず見えないものに支えられている。その気持ちを込めてこのミュージカルを作りました。

長年の夢がやっと実現するのはこの上ない幸せです。それこそキャストスタッフ一丸となって、新しい日本のミュージカルを作り上げたいと思います。
原案・作詞・演出 ラサール石井
ストーリー
Story
ミュージカルファンなら誰もが知る“あの名作“が
1000回目の公演を迎え、華々しく終了するはず…だった。
が、主演俳優の鶴の一声で、
某地方都市の古い劇場で1001回目を上演することになった!

しかしながら、当然、舞台美術は廃棄済み、
キャストも足りない、スタッフも人手不足。
さらには新人舞台監督のデビュー作でもあった。

とんでもない条件の中でもスタッフたちは、必死に幕を開けようとする。
…幸か不幸か、チケットは完売、つまり観客が待っている!!

果たして幕は開けられるのか…。
主演俳優が「1001回目」にこだわった理由とは…?
見どころ
Highlight
ラサール石井 × 倉持裕 × 哀川翔!
その化学反応は未知数――


原案・演出・作詞は数多くの舞台を創り続けてきたラサール石井。1986年より舞台創作にも活動の幅を広げている石井は、不条理劇からコメディ、時代劇まで作品ジャンルを問わず手掛けており、カタルシスを感じさせる作品創りで高い評価を得ています。

脚本は劇団ペンギンプルペイルパイルズを主宰する倉持裕。倉持が脚本を手掛けた舞台「英国王のスピーチ」(12)に出演した石井がその才知に惚れ込み、この度の登板が決定しました。物事を独自のシニカルな視点で切り取り、登場人物の機微を描ききる作風で注目を集めている倉持。実際の舞台の裏側を知る者だからこそ、描ける物語が紡がれます。
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ミュージカル「HEADS UP!/ヘッズ・アップ!」公式ホームページ
2015年11月13日(金)~11月23日(月・祝)KAAT神奈川芸術劇場 他 兵庫・札幌・岡山にて上演

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